グリーンマイル ポールの感想編

舞台「グリーンマイル」全33公演

 

本当にお疲れ様でした!!

 

公演日程が発表された時は「1ヶ月くらいある!!!」と喜びましたが、いざ始まると

早すぎやしないだろうか・・・・あっという間すぎてちょっと意味がわからない。

 

結局公演期間中にネタバレ有りの感想は書けなかったので、全部含めて書きたいと思います。

 

私は今回、元々の予定では初日と大千穐楽の2公演のみ行く予定でした。

 

 

初日に入って、「これは何度も観なくちゃいけない。思考がまったく追いついてない」と気づき、当日券の電話を頑張りまして、+4公演、全6公演観させて頂きました。

 

お席の場所も含めて書くと(各座席からの見え方もまた改めてまとめたい・・!)

 

東京グローブ座

9/30(土)18:30~1階N列47番(FCチケット)

11/8(日)13:30~1階O列63番(当日券)

11/11(水)13:30~1階A列31番(当日券)

京都劇場

11/4(土)13:30~1階L列4番(当日キャンセル待ち)

11/4(土)18:30~1階A列25番

11/8(水)13:30~1階L列13番(FCチケット)

 

ありがたいことに全て1階のお席。

(2階から観ると照明が綺麗だったというのを聞いたので2階も入ってみたかったですが)

しかも2回も最前列で観させて頂きました。

 

全ての運使い果たしたと思う

 

だけど、グリーンマイルが本当に大好きだから、ここで運使い果たしてても良い!!!

(うそ。15周年入れなかったら泣く←)

 

東京公演の時は映画のみ観た状態で観劇。

京都公演の時は原作も読み終わった状態で観劇しました。

 

小説、映画、舞台。どれも素晴らしい。それぞれにそれぞれの良さがある。

だけど私は舞台「グリーンマイル」が1番好き!!!

 

原作から比べたら、カットされてるシーン多いし、登場人物も少なくなってる。

でもだからこそ、すごくわかりやすくなってるし、入り込みやすい。

上演台本も演出もキャスティングもこれ以上は無いと思います。

 

ここからは登場人物ごとに感想を書きたいと思います。

 

ポール・エッジコム@加藤シゲアキ

ネタバレ無しの感想でも書いたけど、熱くて、男らしくて、可愛くもあって、人間味が強い、とても魅力的な男性でした。

キッパリハッキリみんなを導いているようで、ずっと自問自答している。

その悩みは、観ているこちらも同じ気持ちだし、とても共感できる。

とにかく出ずっぱりで、セリフ量もハンパなくて、どのシーンのことを書くかすごく悩むけど・・・特に大好きなシーンをピックアップさせて頂きます。

 

①コーフィとの荷台のシーン

所長の奥さん、メリンダの脳腫瘍を治すため、コーフィを外に連れ出します。

その道中、荷台で2人で会話するシーン。

ここが1番人間味を感じたの。

コーフィと話すうちに気付くの。「コーフィは殺してない」って。

私ね、シゲアキさんの“気付き”の演技が大好きで。

「はっ!」ってなった瞬間の目の開き方とか、力の入り方とか。

その気づきが、このシーンが1番大きい。

で、そこからの勢い!「再審請求を出して、再捜査すれば!!」って、いろいろ考えて、1回光が見えかけるんだけど、また“”気づく”の。

「それはよっぽどの権力者じゃないと無理だ」って。

光が見えてからの暗闇、落胆。

この気持ちの変化が、すごく人間らしくて、男臭くて、熱かった。

あれはシゲアキさんのポールだからだせた味だろうなって思いました。

 

②看守3人で死刑制度について話すシーン

映画には無いシーンですね。

ポールが全てを知った後、ブルータスとディーンに伝えるシーン。

原作ではジャニス(ポールの奥さん)が重要なポジションになってるんだけど、舞台ではディーンがそのポジションを引き受けてて、看守だけになったからこそ、更に苦悩が伝わってきた気がしました。

このシーンのポールは、看守主任としての貫禄が濃く出てた印象。

ディーンが「この死刑制度には大きな欠陥があるんじゃないか!」と訴える。

3人で、死刑制度が必要なのかの討論になる。

ブルータスは「被害者家族のためにも死刑制度は必要」という意見。

ポールも「被害者家族の感情を守るために、俺たちが代わって刑を執行するんだ」と。

するとディーンは言うんです。「じゃあ俺たち看守に感情は無いのか!?」と。

そこでのポールの

「ある!!俺たちにも感情はある!!!!」

というセリフ。

ここの力強さが、毎回凄くて。

有無を言わせぬ力強さ。

でも上から言ってるとかじゃないの。

すぐ優しい声で「頭に濡れたスポンジを乗せたりして、死刑囚を守りながら自分達も守ってる」って話をする。

説得力っていうのかな?

あそこのシーンの切ない表情がとても印象的で。

あとは、「誰が殺してるのか」って話のとこだよね。

ディーンが「もう殺したくない」って言って、ポールが「じゃあ聞くけど、誰が死刑囚を殺してるんだ?」って言うの。

スイッチを押した人?スポンジを頭に乗せた人?執行書にサインをした人?死刑判決を下した裁判官?って。

そして「この国の全員が殺してるんだ。それがこの国が選んだ民主主義だ」って。

ここのシーンが、一番考えさせられるシーンだと思う。

怒涛のたたみかけ。でも、一方的なんじゃなくて、ディーンの気持ちとかも全て汲み取ってのセリフ。

すごく温かい人なんだなって感じました。

 

③最後のシーン

1人だけ生き続けるポール。

コーフィが命を与えてくれたからなんだけど…気づくの。

「最初は救いだと思ってたけど、これは呪いだったんだ」

救いは呪いにもなる

と。

舞台のポールがね、「あの後もいろいろあったけど」って言うの。

原作にはそのいろいろも書かれてて、本当に痛くて痛くて…

原作未読の時点で観劇した時はすごく幻想的なシーンに観えたんだけど、原作読んでから観たら、なんて深くて重くて痛いシーンなんだろうって…

どちらの受け取り方がいいのかわからないけど、私はこの2つの受け取り方できて良かったなって思いました。

そして最後のセリフ。

 

どんな人間もいつかは死ぬ。それにしたって、このグリーンマイルは長過ぎる

 

コーフィの命をもらったポールも、不老不死というわけではなくしっかり老いていってて、いつか死ぬというのは分かってるんだけど、それにしても…って。

初日にこのシーンを観て、私は震えがとまらなくなりました。

うまくいえないのが本当に悔しいんだけど、表情も声も全てが心に、脳に刺さってきた。

千穐楽ではこのセリフを聴いた途端に涙腺が崩壊して号泣しました。

ちょっとこのシーンに関しては言えば言うほど薄っぺらくなっちゃいそうだからここで止めときます。

 

この3つのシーンが私が特に好きなシーンなんだけど・・・やっぱり他も書かせて~!!!

ポールの感想書き終わったら1回切るかな←

 

④コーフィの事件を説明するシーン

舞台の最初の方でね、コーフィの事件を説明するシーンがあるんだけど、回想的な感じなんだけど・・あのシーンのポールやばい(語彙力)

最初は資料を読んでるんだけど、すぐ立ち上がって回想シーンに入って。

コーフィと、保安官2人が出てくるんだけど、保安官のセリフも、ナレーション(?)も、全部ポールがやるの・・・!!

あのシーンだけで台本何ページ分あるんだろう・・・しかも畳みかけるように喋ってて、熱量が凄くて、この事件が全ての発端だから当たり前なんだけど、あのシーンでグッと観客を引き込んでたように思いました。

 

⑤水道管問題

このお話のキーにもなってるポールの水道管問題。尿路感染症のことなんだけど笑

その関係ですごく好きなシーンが、所長に報告するシーン。

「報告書に書いていないのですが、大事なご報告が」

 

尿路感染症が治りました!!!!

 

って、もう・・もう・・・可愛いしか言えない←

大真面目なの!実直な看守主任だもん。このシーンでポールの真面目さが本当にわかる!!

でね、この報告の時、所長はメリンダ(奥さん)の脳腫瘍が発覚したところで、それどころじゃないわけよ。

ポールの報告聞いても、心ここにあらずで「そうか」って言うだけなの。

その所長を見てポールは気づくの。

「やっちゃった・・!」って。

その気づきがまた可愛くて!すぐに「冗談を言ってすみません」って謝るのも愛しすぎて!!

絶対ジャニス幸せだよ・・・(結論)

 

他にもさ、ミスタージングルズの曲芸見てる時の笑顔とか、ウォートンにコーラ渡すときの笑顔とか、コーフィの処刑直前のぐるぐる歩いてるシーンとか、コーフィの処刑シーンでの涙とか、パーシーを怒るとことか、立ち回りとか、書きたいこといっぱいあるんだけど

 

 

どう言葉にしたらいいのか分からない

 

 

さっきからずっと自分の語彙と文才の無さを恨んでるよ。

読んでる人が「なんじゃこれ」って思ってるのもわかってるよ・・・!!

むしろここまで読んでくれてありがとう・・・!!

 

あのね、本当にシゲアキさんのポール素晴らしかったの。

シゲアキさんがさ、「シゲハンクスって言われてる」って言ってから、シゲハンクスって呼ぶ人すごく増えたと思うんだけどね、私はシゲポールって呼びたくなった。

トムハンクスのポールとは全く別物だったから。

原作のポールも、映画のポールも、それぞれ魅力的なんだけど、私は舞台のポールが1番好き。

瀬戸山さんの台本と演出があって、シゲアキさんがお芝居をして。

すごい相乗効果だと思うし、このタッグはまた観たい!!

あ。あれあるもんね?続編ヘブンズストーリー(伊藤さん案)

え?あるって信じてるよ?瀬戸山さんの台本と演出で、同じキャストで!!!

 

本当に舞台「グリーンマイル」が大好きなの。

今、一旦、グリーンマイル熱が沸騰してる状態でこれアップします。

後々落ち着いてから編集する可能性大だけど、ひとまずこの熱い状態で残しときます。

 

もちろんこれで終わらないよ~!全登場人物書くよ~!!

そこに合わせてポールのことも思い出したら書き足します。

ひとまずこれで・・・伝わって!!!(無茶) 

 

※セリフは全てニュアンスです

記憶力無くて申し訳ない…!!!